コレステロールと中性脂肪で、薬は飲むな 大櫛陽一著

私は30年ほど前、当時としてはまだ世に出て程ないコレステロール低下剤を服用したことがあります。
元来、薬嫌いなせいか、飲んだり飲まなかったりで、服用中は数値が下がるものの、
止めた途端に元に戻るため、結局医者に行くことも止めてしまいました。

一時期は総コレステロールが500を超えたこともあり、何年か前から健康づくりを意識しましたが、
その成果があって、1年半ほどで20kgほど痩せて、
異常値を示していたこれらの数値も概ね正常値もしくはそれに近いところに落ち着きました。
医師の再診を求めるほどではなくなったということです。

やったことといえば、
過食気味の食事の量を減らす
1日8~10kmを歩く
時々の軽いジョギング などです。
つまり、体を動かす、食の重要性と運動をすることの重要性を再認識させられました。

近年の薬害訴訟などの事例を見ると、かなり日常生活自体も容易に送れなくなった人もあります。
大抵健康診断で引っかかって、ご丁寧に薬で何とかしようとした人たちです。
安易な服用が、もたらした代償はあまりに大きかったようです。

特に、生活習慣病は将に生活習慣を変えることが第一義でなければなりません。
安易に薬に頼ることは、重大な副作用を生じる危険度も高くなることになり、
そんなリスクを冒してまで、薬を飲む必要はどこにもないといえます。

そう感じていたころに、この本に出合いました。
他にも、浜六郎氏の著した「下げたらあかん!コレステロールと血圧」なども読んでいます。

これらから健康診断で安易に薬漬けになる人を増やす構図が出来上がっていることが分かります。
病気の予防であるはずの健康診断がきっかけで、本来ならなくてもいいような病気になるなんて・・・と驚きました。

周囲の人々を見ると、かつてはなかったような病気非常に増えているように思えます。
コンビニでは加工食品が増えて、外食も日常的となりました。

それらにはほとんどのものに食品添加物が含まれていますが、それらの病気と関係はないのでしょうか?

さて、この本ではメタボ検診をきっかけに安易にコレステロール低下剤を飲むことは危険だと言っています。
データからは、コレステロールが少々高目くらいの方がむしろ長生きしているといい、
高血圧も必要があって高くなっているのであって

なぜ、健康な人は「運動」をしないのか?

東京都健康長寿医療センター研究所の青栁幸利氏の著書「なぜ、健康な人は『運動』をしないのか?」を読んだ。

タイトルからの印象は運動をしない方が健康だともいえるような印象だが、
実際には中強度の適度な運動を行うことが健康効果をもたらすといいたかったようだ。

一般に、

  • 一日一万歩を歩
  • トライアスロンをする
  • ジョギングする

などの運動をしている人の方が健康だと信じられている向きが強いが、
現実にはそうした人達にも心筋梗塞や脳卒中のような重度の疾病にかかる人もあり、
運動=健康ではない、運動もやりすぎはダメだし、やらないのもダメで、適度な運動が必要だと説く。

群馬県中之条町の研究から、

  • 男性は、一日8000歩と20分の中強度の運動
  • 女性は、一日7000歩と15分の中強度の運動

をしていることが理想だとしています。

基本的に健康へのアプローチを運動面から分析した結果のようですが、
栄養学からの分析には十分な考察や指摘がないのが残念です。

但し、国家試験としての管理栄養士資格においてすら、ドイツ栄養学の影響が強く、
今日なお酵素栄養学なアプローチや情報の拡散が不十分な点からはやむを得ないのかもしれません。

しかし、超高齢社会の到来は、医療費や介護費用の高騰を招きます。

  • 要支援・要介護にならない
  • うつ病にならない
  • 骨粗鬆症にならない
  • 骨折しない
  • 高血圧症にならない
  • 糖尿病にならない
  • 脂質異常症にならない
  • 心疾患(狭心症・心筋梗塞)にならない
  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)にならない
  • 認知症(血管性認知症・アルツハイマー型認知症)にならない
  • がん(結腸がん・直腸がん・肺がん・乳がん・子宮内膜がん)にならない

など、適度な運動によって発症リスクを減らせると説く。

加えて、食生活の視点からも、高齢者でも実践しやすい解説があると良かったと思います。
私も、ともすると1日2000歩にも満たないことも多いのが現実です。

もっと意識して歩くことが、最大の健康法が必要だと思います。

インフルエンザ・ワクチンは打たないで!

10年以上も前になるが、私もインフルエンザ・ワクチンを病院で打ったことがあります。
当時でさえ、何千円もかかった記憶があります。

そこで、この「インフルエンザ・ワクチンを打たないで!」を読んだのは、
かねてワクチンに対する効果を推奨したり、否定したり、薬害を指摘したりする本を読んでいたからです。

著者:母里啓子さんは、元国立公衆衛生院疫学部感染症室長で、
そもそもインフルエンザ・ワクチンは、接種することによる抗体は血液中にはできるが、
咽喉や鼻などの粘膜系にはできないと指摘しています。

日常生活では、当然、口や咽喉から感染するため、
子どもたちの多くがインフルエンザ・ワクチンを打っても感染したというのは、
こうした状況にあるからです。

先日、義妹も自分の子ども、つまり私から見ると甥のことを例に挙げて、
何回もワクチンを打ったのに、その都度感染したといっていました。

しかも自然に感染して出来た抗体は、かなり強力で、
インフルエンザウイルスは常に変異しているのだそうですが、
少々変異してもそれに抵抗力があるのに対して、
ワクチン接種では上記の点などから型が違ったりすると効かないようです。

また、高齢者・乳幼児などの、重症化を防ぐとする説にも「詐欺」だとまで述べています。
重症化といえば、高齢者で心配なのが肺炎、乳幼児ではインフルエンザ脳症ですが、
共にインフルエンザとは別の病気だと指摘しています。

インフルエンザ脳症と呼ばれるのは、たまたまその時に起こったために名付けられたもので、
実際は突発性発疹やはしかなどの他のウイルス感染でも起きるといいます。
しかも、このインフルエンザ脳症が、インフルエンザの時に多いのは日本だけで、
発症後の措置での、簡単に言うと「薬害」が疑われる状況にあるようです。

高齢者での肺炎も、一番多いのは嚥下障害からくるもので、
こうなってしまうのも加齢による筋肉の老化現象の一つです。

本には記されていませんが、私が体験している運動療法では、
多くの嚥下障害の方が、簡単な方法で改善している様子を聞くにつけ、
臓器・器官もすべて筋肉量と関係することが良くわかります。

また、小学校などではインフルエンザが流行すると学級閉鎖などが行われますが、
「不顕性感染」つまり、感染しているにもかかわらず発熱などの
顕著な症状が発症していない状況にある子どもたちは当然に通学しているわけです。

その間に、多くの人にまき散らすことになっているわけで、
むしろインフルエンザに自然感染して強力な抗体を持つことのほうが
長く生き抜いていくうえで、むしろ必要であるようにも読み取りました。

戦後間もない頃のような、栄養事情も悪く、
衛生事情も劣悪な状況でのインフルエンザ流行を考慮しても意味がないといえそうです。

簡単に言えば、ちゃんとした栄養学に基づいた食事で、
適度な運動をこなしていれば、インフルエンザにも感染しにくいし、
他の病気にもなりにくいということのようです。

その意味では、ホリステックな栄養学や酵素栄養学などの
最新情報をしっかりと学ぶ重要性を改めて考えさせる本だといえそうです。